プレスリリース、お知らせ

8月の第１週、東北大学と世界防災フォーラムの研究チームは関東大震災当時のアメリカ大統領であるカルビン・クーリッジ氏の関連施設を訪ねました。

 

2023年の世界防災賞の選定・授与を通じてクーリッジ財団などと連絡をとっていた世界防災フォーラムは、関東大震災の直後に日本人学生がアメリカに宛てたお礼の手紙が今も保管されていることを知りました。そこでクーリッジ氏の曾孫であるクリス・ジーターさんにお願いし、世界ではじめて手紙のデータコピーをさせていただきました。

 

また、クーリッジ財団やForbes図書館、ホイットフィールド 万次郎友好記念館などを訪問して資料収集や学芸員の方へのインタビューを行い、何がクーリッジ氏を支援に突き動かしたのかを調査しました。

 

震災当時は飛行機も国際電話もない時代であり、アメリカでは日本人移民の排斥運動などもありましたが、クーリッジ氏は横浜の被災を知ったその日のうちに大々的な支援を決断し、どの国よりも早く日本に支援を届けました。結果、アメリカの支援は現在の物価に換算して約200億円超にのぼり、海外からの支援全体の68%を占めました。 この支援に対して日本人学生が書いたお礼の手紙が、今回アメリカで収集した750通の手紙です。 

 

私たちは手紙を書いた全国の学生の情報を探しています。学生の名前は殆どがローマ字表記のみのため、誰が書いたのかもよくわかっていません。

 

手紙を書いた生徒さんが在籍していた学校名（判明しているもののみ） 

 

 

何かご存知の方がいらっしゃいましたら、お話を伺いたいので是非世界防災フォーラムまでご連絡ください。